ツイッターとフェイスブック、保守系学生団体関連のアカウントを削除
(CNN) トランプ米政権を支持する保守系グループが若者らを雇って、ソーシャルメディアに偽情報などを投稿させているとの報道を受け、ツイッターとフェイスブックが関連アカウントを削除した。
問題の団体は、保守系の若者団体として知られる「ターニングポイントUSA(TPUSA)」の関連組織「ターニングポイントアクション(TPA)」。米紙ワシントン・ポストによると、十代の若者らに偽情報を含む保守派の主張を書き込ませ、報酬を払っていたとされる。
偽アカウントを使って虚偽情報を大量に拡散させる工作組織「トロール・ファーム」と似た手口だが、実在の若者らが自分自身のアカウントに投稿するため、取り締まりが難しいという特徴がある。
同紙によれば、ソーシャルメディアへの書き込みはほぼ同じ内容の文面のコピーが多く、ここ数カ月で数千件に上った。
フェイスブックの報道担当者はCNNに、個人が複数のアカウントを持つことを禁じている規定に違反したアカウントを削除したと述べた。
ツイッターの報道担当者も、迷惑行為禁止の規定に反する複数のアカウントを削除したことを確認した。
両社とも、TPAの活動を引き続き監視するとしている。
TPAの幹部はワシントン・ポストに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で対面型の集会や活動が中止を余儀なくされたため、採用する予定だった活動メンバーの一部をオンラインでの活動モデルに移行させたと説明した。
TPUSAはCNNの取材に対し、同紙の報道にはノーコメントとの立場を示した。