ビットコイン急落、一時3万ドル付近 中国当局の規制強化が影響か
香港(CNN Business) 暗号資産(仮想通貨)ビットコインは19日の取引で4万ドルを割り、同日未明には一時3万202ドルまで下落した。情報サイト「コインデスク」のデータで明らかになった。
その後ビットコインはやや値を戻したものの、米ニューヨーク証券取引所の取引終了時ごろの価格は10%以上安の3万8700ドルにとどまった。
この日はビットコインだけでなく、他の主要な暗号資産も下落した。18日に1単位3000ドル超で推移していたイーサリアムは2000ドルを割り、その後やや反発。イーサーは19日午後の時点で約22%安の2600ドル付近だった。柴犬のロゴが特徴のドージコインも24%以上、価値を失った。
売り注文が殺到した結果、暗号通貨の取引プラットフォームであるコインベースとコインデスクは一時取引できなくなった。
ビットコインは今月、米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が環境への影響に懸念を表明したことを受け、すでに値を落としていた。しかし今回、中国の3金融・銀行監督機関から新たな発表があり、暗号通貨市場にさらなる衝撃が広がったとみられる。
3機関は18日、金融機関や決済企業は暗号通貨関連の取引に参加したり、自社の顧客に暗号通貨関連のサービスを提供したりすべきではないと指摘。「暗号通貨の価格はこのところ乱高下が続き、投機的な取引が再燃している。これは人民の財産の安全性に深刻な害を及ぼし、正常な経済・金融秩序を乱すものだ」と述べた。