ワクチン予約システム遮断、「最も深刻なサイバー攻撃」 イタリア

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今回のサイバー攻撃について会見する伊ラツィオ州のツィンガレッティ首長/Cecilia Fabiano/LaPresse/AP

今回のサイバー攻撃について会見する伊ラツィオ州のツィンガレッティ首長/Cecilia Fabiano/LaPresse/AP

ローマ(CNN) イタリアのサイバー犯罪捜査当局は2日、国内の新型コロナウイルスワクチンの予約システムがハッカーによって攻撃を受けて遮断されたと明らかにした。イタリアの保健サービスに対するこれまでで最悪のサイバー攻撃だとしている。

当局が、ラツィオ州の保健省のITシステムに対する攻撃について捜査を開始した。ラツィオ州は首都ローマがあるなど最も人口の多い地域のひとつ。郵便・通信警察が捜査を担当している。

州の保健当局によれば、正体不明の実行犯による攻撃は1日に始まった。捜査官によれば、攻撃は現在も続いている可能性が高い。

州の保健当局幹部は、すでに予約している8月13日までの市民50万人以上についてはワクチン接種が可能だと述べた。技術者が予約の再開に向けて作業を行っており、盗まれたデータもないという。

同幹部は1日、記者会見で、今回のサイバー攻撃について、イタリアの保健当局に対して実行されたサイバー攻撃の中で最も深刻なものだと指摘した。

地元当局によれば、身代金の要求があったが、それ以上の要求はない。

サイバー攻撃には、ファイルを暗号化して全システムを遮断する「クリプトロッカー」と呼ばれるマルウェアが使われた。

マルウェアが侵入した部分は隔離できたが、「入り口」がまだ特定できておらず、サイバー攻撃が再開される可能性がある。

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