米アマゾン、12万5000人を雇用へ 時給は2000円
ニューヨーク(CNN Business) 米アマゾンは14日、国内の倉庫および物流拠点で従業員12万5000人を正規雇用する計画を明らかにした。年末のホリデー商戦を控える中、逼迫(ひっぱく)する労働市場で人材を確保すべく、一部職種で高賃金や新たな手当、採用時のボーナスを用意するという。
今回の募集では初任給が平均で、最低賃金の時給15ドル(約1640円)を超える18ドル(約2000円)超に設定された。一部の職種では採用時に最大3000ドル(約33万円)のボーナスが含まれるという。
アマゾンは先週、大半の従業員を対象に、大学4年間の学費を支給するプランを開始する予定であることを明らかにしていた。同様のプランを用意する米小売り大手ウォルマートなどと足並みをそろえた形だ。
小売業者や物流企業の多くは現在、労働者の確保に苦心しており、人手不足への対応策として賃金の増額や諸手当の拡大を実施。労働統計局によると、7月の求人数は小売業界で87万9000件、運輸および倉庫業で22万2000件に上った。
企業は今年のホリデーシーズンにおいて、力強い需要を見込んでおり、人員の増強を進めている。コンサルティング企業デロイトが14日に発表した予測によると、小売業界の売上高は昨年から最大9%上昇。ネット販売の売上高は最大15%増加するという。
そうした中でアマゾンは、多くの顧客がより長い時間を自宅で過ごすようになり、またネット上で商品を購入することが増えたため、新型コロナウイルスの流行中に売り上げを急上昇させていた。