スマホの充電規格、「USB―C」に統一へ EU
ワシントン(CNN Business) 欧州連合(EU)は7日、スマートフォンなどの電子機器の充電規格を「USB―C」に統一すると明らかにした。早ければ2024年秋にも実施となる。
これを受けて、米アップルや他のスマートフォンメーカーはUSB―Cへの対応が求められることになる。
欧州委員会のベステアー上級副委員長は、今回の法整備について、電子廃棄物の削減や「ケーブル類の散乱」の抑止を目指したものと説明。携帯電話やタブレット端末、電子書籍端末、イヤホン、デジタルカメラ、ヘッドホン、ヘッドセット、携帯型ゲーム機、携帯用スピーカーなどケーブルで充電できるものは製造業者にかかわらず、USB―Cを備えている必要があるとした。
この規則は欧州で新たに販売される小型・中型の電子機器に適用される。
急速充電に対応している充電器は同様の充電速度を適用することが求められる。今回の規則は無線充電は対象となっていない。消費者が選択すれば、充電器を含まない形で電子機器を購入できるようにしなければならない。
今回の新規則はアップルの端末の利用者にとっては大きな変更を強いることになる。アップルは今回の規則について審議が行われていた際、EU当局者に対して、新規則が実施されれば、同社独自の規格である「ライトニング」を採用した最大10億台の端末とアクセサリーが陳腐化すると訴えていた。