ビットコイン急落、2万4000ドルを割る プラットフォームで出金停止も
ロンドン(CNN Business) 各種の暗号通貨は13日の取引で急落し、ビットコインは2万4000ドル(約320万円)を割り込んだ。急速な相場下落が続くなか、世界の2大暗号通貨プラットフォームは出金などを制限した。
170万人の顧客を抱えるセルシウス・ネットワークは、「極端な市場環境」が原因で全ての出金と暗号通貨のスワップ、口座間の送金を停止せざるを得なくなったと説明。「資産を保全・保護する措置を講じる間、流動性と業務を安定させるため、コミュニティー全体の利益のためにこうした対応を取る」とブログで述べた。
公式サイトによると、セルシウスは約37億ドルの資産を保有する。預け入れられた暗号通貨に利息を払い、これらを貸し出して収益を上げている。
世界最大の暗号通貨取引所であるバイナンスも13日、ビットコインネットワークでの出金を数時間にわたって停止した。一部の取引が滞り、未処理案件が発生したためとしている。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴うブームが崩壊した後、暗号通貨市場はこのところ低迷が続く。世界の主要中央銀行がインフレ抑制を目的に利上げを行うなか、トレーダーは暗号資産を含む高リスク投資から急いで手を引いている状況だ。
コインベースのデータによると、ビットコインは24時間で15%下落し、昨年11月に付けた6万9000ドルの過去最高値から66%ほど下げた。13日には2万4000ドルを割り込み、2020年12月以来の安値に沈んだ。