FTX創業者のバンクマン・フリード容疑者、バハマで逮捕
ニューヨーク(CNN) 経営破綻(はたん)した暗号資産(仮想通貨)交換業者FTXの創業者、サム・バンクマン・フリード容疑者(30)が12日、バハマで逮捕された。バハマ政府の発表によると、米検察が同容疑者を訴追したことを受けた措置。
バンクマン・フリード容疑者とFTXおよび関連投資会社アラメダの経営破綻について捜査している米ニューヨーク州南部地区連邦検察(SDNY)はツイッターへの投稿で、同容疑者の逮捕を確認した。
同検察は「SDNYが提出した非公開の起訴状に基づき、米政府の要請を受けてバハマ当局が本日、サムエル・バンクマンフ・リード容疑者を逮捕した」と述べ、「翌朝には起訴状の公表に踏み切る見通しで、その時点で詳細を明らかにする」としている。
CNNはバンクマン・フリード容疑者の弁護団に取材を申し入れたが返答はなかった。
バンクマン・フリード容疑者の罪状は不明。FTXは資金繰りの悪化で経営破綻に追い込まれて100万人以上の顧客が資産を引き出せなくなり、仮想通貨業界のセレブだったバンクマン・フリード容疑者は先月、一夜にして非難の的になった。
以来、バンクマン・フリード容疑者は多少つまずいた不器用な経営者として自分を描こうと努め、FTXの顧客をだますつもりはなかったと訴えていた。13日にはFTXが経営破綻した経緯について、米下院金融委員会にオンラインで出席して証言する予定だった。