マストドンの月間ユーザー数、8倍の250万人に ツイッターの競合SNS
(CNN) 米ツイッターの競合サービス「マストドン」のユーザー数が10月の30万人から11月の250万人へと約8倍に増えたことが分かった。マストドンを立ち上げたオイゲン・ロチコ氏がブログ上で明らかにした。
今回のめざましい伸びは、ツイッターを買収したイーロン・マスク氏の不安定なリーダーシップの下、ツイッター利用者の間で他サービスに乗り換える動きが相次ぐ中で発表された。
ロチコ氏は「マストドンが成長し、世界各地のニュース編集室で有名になっているのを見て興奮している。我々は引き続きソフトウェアの改善に努め、急成長と需要拡大に伴う新たな課題に対応していく」と述べた。
20日午前の時点で、マストドンはグーグル「グーグルプレイ」の無料SNSアプリランキングで8位、アップル「アップストア」のSNSカテゴリーで11位に付けている。マストドンは分散型SNSのため、本体以外にも多数のサードパーティーアプリが存在する。
ただ、マストドンは急成長を遂げたとはいえ、規模では依然としてツイッターがはるかに上回る。ツイッターは7月、収益化可能な1日当たりのデイリーユーザー数を2億3800万人と報告。10月の買収完了後にマスク氏が株式を非公開化したため、その後は財務指標を公表していない。
ツイッターは自らのプラットフォーム上での共有を制限することで、ユーザー数の減少に歯止めを掛けようと試みている。先週にはマストドンへのリンクをブロックする措置をひそかに開始。18日になってポリシーとして明示したが、批判の声を受けて24時間以内にこのポリシーの停止を余儀なくされた。