米アップルのクックCEO、大幅報酬カットに同意 63億円に
ロンドン(CNN) 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が同社に対し、今年の報酬を減額するよう提案したことが分かった。
アップルはクック氏の報酬の目標額を4900万ドル(約63億円)に減額する方針。これは昨年の目標額から4割減で、クック氏に昨年付与された報酬総額9940万ドルからは半減となる。
クック氏の昨年の報酬額の大半(約75%)は同社の株式に関係したもので、そのうち半分が株価に連動していた。
しかし、アップルの株価が昨年27%近く下落した後、株主からクック氏の報酬に反対する票が投じられた。この投票に拘束力はないが、取締役会の報酬委員会によると、クック氏自らが報酬カットを要請したという。
アップルは12日の書面で、株主の意見やアップルの業績、クック氏からの提案を踏まえ、クック氏の報酬を調整したと説明した。
クック氏の基本給300万ドルと賞与600万ドルについては据え置きとなる。
米誌フォーブスによると、2011年からアップルを率いるクック氏の個人資産は17億ドルに上ると推計されている。