「一晩中泣いた」 人気ゲームの提供打ち切り、中国のファンから悲痛な声

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上海でのイベントでWoWのコーナーを訪れる人々=2018年10月18日撮影/dycj/ICHPL Imaginechina/AP

上海でのイベントでWoWのコーナーを訪れる人々=2018年10月18日撮影/dycj/ICHPL Imaginechina/AP

香港(CNN) 中国で何百万人ものユーザーが、「ワールド・オブ・ウォークラフト(WoW)」などの人気ゲームにアクセスできなくなった。

20年にわたって中国でこうしたゲームを提供してきた米ブリザード・エンターテインメントは、現地時間の24日午前0時、中国でのサービスを打ち切った。長年のパートナーだった中国のゲーム大手ネットイーズとのライセンス契約が期限切れを迎えた。

WoWは中世の世界「アゼロス」を舞台として、モンスターと戦いながら冒険を楽しめるゲーム。中国を含めて世界中のファンが、このゲームと共に成長してきた。しかし今回の打ち切りに対し、中国のSNSでは信じられないという声が飛び交っている。

「目が覚めてもまだ受け入れられない」。中国のSNS大手ウェイボー(微博)に24日、そう書き込んだユーザーは「ゲームがつながらなくなってしまったので、寝ながら一晩中泣き続けた。授業中に泣いている夢を見た」と打ち明けた。

別のユーザーはWoWを「自分の最初の恋人」と形容し、「どうしても忘れられない」と書き込んでいる。

中国でのサービス打ち切りは、米アクティビジョン・ブリザード傘下のブリザード・エンターテインメントと、ネットイーズの争いが原因だった。

外国企業が中国でゲームサービスを展開するためには現地のパートナーと組む必要がある。しかし2022年11月、ブリザードとネットイーズは、23年1月で期限が切れるライセンス契約を更新しないと発表した。

08年以来の同契約の対象には、WoWのほかにも「ハースストーン」「ディアブロIII」など、ブリザードの人気ゲームが含まれていた。両社はそれぞれの声明で、重要な条件について新たな合意に至ることができなかったと説明したが、詳細は明らかにしていない。

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