「一晩中泣いた」 人気ゲームの提供打ち切り、中国のファンから悲痛な声
ブリザードは今月17日、現在の契約の6カ月延長に関してネットイーズに協力を求めたと発表。ゲーマーとしての個人的感情や、中国のプレーヤーから寄せられた苛(いら)立ちの声を理由として、ファンがゲームを継続できるようにしたいとネットイーズに申し入れたと説明した。
しかし「残念ながら、先週改めて話し合いを行ったが、ネットイーズは契約延長に向けた我々の提案を受け入れなかった」とブリザードは述べている。
これに対してネットイーズは先週、ブリザードの「突然の声明」によって不意打ちされたと反論した。ブリザードの提案は「言語道断で不適切かつ理不尽」だとネットイーズは訴え、ブリザードが既に中国国内で新しいパートナー探しを始めていることから、ネットイーズが「不公正な」立場に立たされていると強調した。
両社は14年にわたる提携の中で、別の契約に基づいて人気ゲーム「ディアブロ・イモータル」の共同開発と提供を行っている。ネットイーズは昨年11月、この協力関係は継続すると発表した。
WoWについて、ブリザードは昨年12月、契約の終了に伴い新しいパートナーを探していると発表。ユーザーに対しては、これまでのゲーム履歴はバックアップを取ることができ、全ての進展を確実に保存できると説明していた。
中国でのサービス終了をめぐっては、中国のネットイーズ幹部も23日、リンクトインへの投稿で、自分はかつてのウォークラフトやディアブロなどのゲームと共に育ったと回想。「今日、サーバーが停止するのはあまりにも悲しい。今後どう展開するかは分からない。最大の犠牲者は、この世界に生きて呼吸している中国のプレーヤーだ」と指摘した。