「チャットGPTで偽ニュースを拡散」、中国警察が容疑者拘束

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容疑者のアパートを捜索する警察=5日、中国広東省東莞市/Handout/ Gansu Public Security Department

容疑者のアパートを捜索する警察=5日、中国広東省東莞市/Handout/ Gansu Public Security Department

香港(CNN) 中国北西部・甘粛省の警察が、生成AI(人工知能)「チャットGPT」で作成した偽ニュースをネットで拡散させたとして、男を拘束した。国営メディアはチャットGPTに関連した同国初の刑事事件として伝えている。

甘粛省の警察の7日の発表によると、容疑者の男はチャットGPTを使って列車の衝突に関する偽ニュースを捏造(ねつぞう)し、金目当てでネットに投稿したとされる。この記事はおよそ1万5000回閲覧された。

チャットGPTは中国で禁止されているが、インターネットの仮想プライベートネットワーク(VPN)を使えば利用できる。

中国では2011年に浙江省温州市で40人の死者を出した高速鉄道の衝突事故以来、列車衝突はデリケートな問題となっている。当時当局は、国営メディアがタイムリーな報道をしなかった理由について説明を迫られた。

甘粛省当局によると、容疑者の男は5日に広東省南部の東莞市で事情聴取を受けた。

甘粛省の警察は同容疑者について「最新技術を使って虚偽情報を捏造し、インターネットで拡散させた」と述べ、「けんかを売ったりトラブルを巻き起こしたりするのに等しい行為」としている。

警察によると、今年1月に中国のサイバースペース管理局がディープフェイクを取り締まる新規制を制定して以来、甘粛省で逮捕者が出たのは初めて。国営放送CGTNは、チャットGPTで偽ニュースを捏造して拡散させた疑いで容疑者が逮捕されたのは中国で初めてだったと伝えている。

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