グーグルのAI開発に集団訴訟 「個人データを無断使用」
(CNN) 米グーグルが対話型AI(人工知能)バードなどの開発に、インターネット上の個人データを無断で使用し、著作権を侵害しているとして、利用者らが集団訴訟を起こした。
未成年者を含む原告8組が11日、グーグルと親会社のアルファベット、AI研究部門のディープマインドを相手取り、米カリフォルニア州の連邦地裁に提訴した。
米国民がネット上で創作、共有したあらゆるデータを、グーグルがAI開発のために無断で盗んだと主張している。
訴状は、グーグルが最近プライバシーの取り扱い方針を改定し、一般に公開されている情報をAIの機能強化に使用できると明記したことにも言及している。
担当弁護士はCNNとのインタビューで、一般公開というのは決して、どんな目的にも自由に使えるという意味ではないと強調した。
原告側は、グーグルのバードをはじめとする生成AIの利用、開発事業を一時的に凍結する差し止め命令と、データが不正に使われたと主張する原告らへの損害賠償を求めている。
担当弁護士によると、グーグルの集めたデータが検索エンジンで表示されれば、利用者がリンク先の商品を買ったり、活動に参加したりする効果を得られるのに対し、AI開発に使われた場合は利用者に別の選択肢を提示することになる。
同弁護士らは、このようにデータが使われることはだれも想像し得なかったと指摘し、グーグルはデータをAI開発には使われたくないという人のために、拒否する手段を用意するべきだと主張している。