中国のハッカー、駐中国米大使のメールアカウントに侵入

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バーンズ駐中国米大使/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

バーンズ駐中国米大使/Mandel Ngan/AFP/Getty Images

(CNN) 中国を拠点とするハッカーらがバーンズ駐中国米大使の電子メールアカウントに侵入したことが21日までに分かった。事情に詳しい米当局者3人がCNNに明らかにした。中国のハッカーが最近実施している標的を絞った情報収集工作の一環。

当局者によると、ハッカーらはブリンケン国務長官の先日の訪中に同行したクリテンブリンク国務次官補(東アジア担当)のメールアカウントにもアクセスしたという。

今回の件については、米紙ウォールストリート・ジャーナルが最初に報じた。先週初めて明らかになった中国のハッキング疑惑の影響がさらに拡大した形だ。

CNNは先に、ハッカーらがレモンド商務長官の電子メールにも侵入したと報じていた。

米当局はかねて、中国をサイバースペースにおける米国の最も高度な敵と位置付けており、近年の米中関係ではこの領域が繰り返し緊張の火種になってきた。米連邦捜査局(FBI)によると、中国が運用するハッキングプログラムの規模は他のすべての政府の合計を超える。

国務省の高官によると、ブリンケン氏は先週中国の外交トップ、王毅(ワンイー)氏と会談した際、ハッキングの件を提起したという。

米マイクロソフトによると、今回のハッキングが始まったのは5月半ば。中国を拠点とするハッカー集団が窃取したサインインキーを使い、メールアカウントへの侵入を試みたとされる。

一連の活動の裏に中国を拠点とするハッカーがいるとのマイクロソフトの分析結果に対し、中国の外務省は、ハッキング活動を行っているのは米国だと非難していた。

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