チャットGPTに音声で会話できる新機能、物語の読み聞かせも
(CNN) 米新興企業のオープンAIは25日、対話型AI(人工知能)の「チャットGPT」に音声でユーザーと会話ができる新機能が加わると発表した。
この新機能を活用すれば、家族の就寝時に物語を聞かせてもらったり、食卓での論議を決着させてもらったりすることもできるとしている。
これに似た音声機能は現在、アマゾンの「アレクサ」やアップルの「シリ」などの音声アシスタントが提供している。
オープンAIが公開した新機能のデモでは、チャットGPTがユーザーのリクエストに応じて「ラリーという名のものすごいハリネズミ」の物語を創作し、人間の声でその物語を語って聞かせていた。さらに「どんな家?」「一番の親友は?」といった質問にも音声で答えた。
チャットGPTの音声機能は、文字を音声に変換し、文字と数秒のサンプル音声から人間のような声を生成できる新技術によって実現したとオープンAIは説明。プロの声優と協力して、チャットGPTで使用できる5種類の声を作り出したと言い添えた。
これとは別に、画像を使ってチャットGPTに返答させることができる新機能も発表された。例えば冷蔵庫の中身の写真を撮り、この材料を使った食事のメニューを考えてほしいと頼むことなどができる。アプリの「描画ツール」を使えば画像の特定部分に照準を絞ることも可能だという。
新機能はチャットGPTの有料サービス「プラス」と法人向けの「エンタープライズ」で2週間以内に提供を開始する。