アルトマン氏、オープンAIのCEOに復帰へ
ニューヨーク(CNN) 米オープンAIは22日、X(旧ツイッター)を通し、サム・アルトマン氏が最高経営責任者(CEO)に復帰することで双方が原則合意したと発表した。
発表によれば、アルトマン氏とともに新たな取締役として米セールスフォースのブレット・テイラー元共同CEO、サマーズ元財務長官、米クォーラのアダム・ディアンジェロCEOが就任する。
アルトマン氏自身もXへの投稿で、オープンAIに復帰し、筆頭株主である米マイクロソフトとの「強力な提携」を発展させるのが「楽しみだ」と述べた。
アルトマン氏は17日に解任されていたが、解任や復帰の詳細な経緯は不明。事情を知る関係者の話によれば、背景には人工知能(AI)の開発を積極的に進めたいアルトマン氏と、慎重派の旧取締役会の対立があったとみられる。
マイクロソフトのナデラCEOは20日午前、アルトマン氏がオープンAIの社長を辞任したグレッグ・ブロックマン氏とともに同社に加わり、新たなAI研究部門を率いると発表した。一方オープンAIは、米ツイッチの共同創業者エメット・シアー氏が暫定CEOに就任するとの見通しを示した。
これに続いて、オープンAIの従業員ほぼ全員が旧取締役会に辞任を迫り、アルトマン氏を復帰させなければ自分たちも退職してマイクロソフトへ移る可能性があると通告していた。