マスク氏、ディズニーCEOの「解任」要求 Xからの広告引き揚げを批判
(CNN) X(旧ツイッター)を所有する米起業家イーロン・マスク氏は7日、Xから広告を引き揚げた米ディズニーのボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)の決定を批判し、アイガー氏は強制解任されるべきだと明言した。
マスク氏はアイガー氏についてXに「直ちに解任されるべきだ」と書き込み、「(創業者の)ウォルト・ディズニーはボブ(・アイガー氏)が自分の会社にやったことを見て、墓の中で安らかに眠れないだろう」と述べた。
ディズニーの代理人にコメントを求めたものの、現時点で応じていない。ただ、アイガー氏は最高経営責任者(CEO)としての最初の任期中、「スター・ウォーズ」シリーズやマーベル・スタジオ、ピクサーの巧みな買収を通じディズニーを巨大エンタメ企業に押し上げた手腕が広く評価されている。
ディズニーは先月、他の多くの大企業と同様にXへの広告出稿を停止した。マスク氏が白人至上主義者の間で受けの良い反ユダヤ主義陰謀論を支持したためだ。企業が相次ぎXとの関係を断ったことを受け、マスク氏は先週、問題の投稿について暗に謝罪したものの、それと同時に広告購入を控える企業を汚い言葉を交えて罵倒した。
米紙ニューヨーク・タイムズのイベントに登壇したマスク氏は、「クソくらえ」という言葉を連発した。
アイガー氏はこれに先立ち、ディズニーはマスク氏を理由にXへの広告出稿停止を決めたと説明しており、イベントではマスク氏がアイガー氏を名指しして罵詈(ばり)雑言を浴びせる場面もあった。
マスク氏は2022年後半にXを買収して以降、ヘイトスピーチ(憎悪表現)や誤情報、陰謀論の増加を招く決定を相次ぎ下している。