米メタ、教育者向けソフトウェア提供へ 学校でVRヘッドセット使いやすく
メタの国際問題担当プレジデント、ニック・クレッグ氏によると、クエストの新機能はすでにこのデバイスを使用している教師たちや、クエスト向けに教育アプリを構築している開発者たちの要望に応えたものだという。
クレッグ氏は、新しいソフトウェアには13歳から17歳の学生向けに特別な保護機能が追加されているとしている。例えば、クエストのアプリストアへのアクセスをブロックする機能により、生徒たちは事前にプログラムされたアプリのみをデバイスで使用できる。
教室でのVRに関する疑問
教室にVRヘッドセットを導入するためのコストは、すでにリソースが限られていて苦労している多くの学校にとって、導入のハードルになる可能性がある。市場に出回っている他のヘッドセットより安価とはいえ、メタの「クエスト3」は499ドルからだ。
クレッグ氏は、新しいテクノロジーを教育に導入する場合、常にコストが問題になると認めた。
ヘッドセットを装着した生徒が教室にあふれ、直接顔を合わせて話すのではなく、デジタルの世界で対話する、あるいは現実世界と関わるのではなく、バーチャルな生物実験を行うことは、人によっては少しディストピア的だと感じる人もいるかもしれない。クレッグ氏にこうした懸念を投げかけたところ、同意しなかった。
クレッグ氏は、数年後に過去を振り返ったとき、子どもたちに机に向かって黙々と本のページを見つめるように指示していたことは、いささかディストピア的だったと思うだろうと述べ、古い世代は基本的にこのような本当に喜びのない学習方法を強いられていたのだと考えるようになるだろうと語った。