トランプ氏とマスク氏がXで対談 技術的トラブルで40分遅れ
(CNN) 米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領と、同氏を支持する米起業家イーロン・マスク氏が12日、マスク氏の所有するX(旧ツイッター)上で対談した。
対談は技術的なトラブルにより、40分遅れて始まった。
冒頭ではトランプ氏が先月の暗殺未遂を振り返った。話題はエネルギー政策や気候変動、核戦争の脅威など多岐にわたった。
マスク氏は移民問題や経済などトランプ氏の得意分野を狙い、答えやすい質問を投げ掛けた。トランプ氏が遊説でのフレーズを繰り返したのに対し、マスク氏が虚偽の主張を指摘することはなかった。
移民問題をめぐっては、トランプ氏が「米史上最大規模の送還」を約束した。
トランプ氏はバイデン大統領の精神状態を批判し、民主党に票を入れるユダヤ人は「頭を調べてもらったほうがいい」とも言い放った。
両氏は互いを称賛し合い、マスク氏は「私が思うにわれわれは文明の運命を決める分かれ道に立っていて、正しい道を選ぶ必要がある。あなたこそが正しい道だ」と語った。
トランプ氏は、マスク氏からの支持が自身にとって「大きな意味を持つ」と感謝の意を表し、「正直なところ、すべての支持がこれほど大きな意味を持つわけではない」と語った。
マスク氏がトランプ氏に、政府の効率性に関する大統領諮問委員会を新設するよう提案し、トランプ氏が「ぜひそうしたい」と答える場面もあった。
対談の開始が遅れたことについて、マスク氏は大量のデータを送りつけウェブサイトを閲覧できなくするサイバー攻撃(DDoS攻撃)があったためと説明した。実際に故意の攻撃だったのか、あるいは対談を聞こうと多くのユーザーが集中しただけなのかは明らかでない。