サプライチェーン管理の米ブルーヨンダーにランサムウェア攻撃 大手食品スーパーで障害
(CNN) 米英の大手食品スーパーや世界大手にサプライチェーン(供給網)管理サービスを提供する米ブルーヨンダーが、ランサムウェア(身代金ウイルス)攻撃に遭ったと発表した。
ブルーヨンダーはパナソニックが2021年に買収したソフトウェア会社。一部顧客のプライベートクラウドコンピューティングサービスに攻撃の影響が出ているが、パブリッククラウド環境には影響は及んでいないとしている。
米国の顧客に対しては22日、「2024年11月21日、ブルーヨンダーのマネージドサービス・ホスティング環境に障害が発生し、ランサムウェア事案の影響と判断された」と通知。23日の更新情報で、復旧作業は「着実に進展」しているとしながらも、復旧予定は未定としていた。
一方、英国では大手食品スーパー4社のうち2社が、障害に対応する措置を講じていることを明らかにした。
英全土で約500店を展開するモリソンズの広報は、「バックアッププロセスに立ち戻っているが、障害によって店舗へのスムーズな商品の流れに影響が出ている」と説明した。
セインズベリーもCNNの取材に対し、ブルーヨンダーの障害に対応するため「緊急時プロセス」を講じていることを明らかにした。
米国では食品スーパー大手のアルバートソンズやクローガーのほか、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、アンハイザー・ブッシュなどの大企業がブルーヨンダーを利用している。CNNは各社にコメントを求めているが、これまでのところ返答はない。