休暇取得で一石三鳥? 心臓発作になる前に
意外に思う人もいるだろうが、長時間労働が必ずしも利益の増加や生産性の向上につながるわけではない。例えば、ギリシャ人の年間平均労働時間は2017時間と欧州で最も長いが、ギリシャ経済は破綻状態にあり、ギリシャ人の暮らしは決して裕福とはいえない。
一方、欧州一の経済大国であるドイツを見てみよう。ドイツ人は他の国民より長時間働いていると思う人もいるだろうが、決してそんなことはない。ドイツ人の年間平均労働時間は1408時間で、年間の総労働時間は欧州25カ国で下から2番目の短さだ。またドイツ人は1年間に平均30日間の有給休暇を取る。これは欧州で最も多い日数だ。
このように、休暇は疲労回復、健康増進、生産性向上と、まさに一石三鳥である。まだ夏は始まったばかり。もし休暇を返上しようと考えているのであれば、今からでも遅くはない。是非、休暇の取得を検討すべきだ。