北朝鮮に高級スキーリゾートがオープン 11本のコース、ホテルも併設
スキー場の入場料は正式に決まっていないが、同氏の推定では1日30ユーロ(約4300円)、スキーのレンタル料金が12ユーロ(約1700円)前後となる見通しだ。スキーのコースのうち2本は初心者向け。英語の話せるガイドや、大勢のインストラクターがそろっている。
ホテルは快適で高級感があり、2棟の建物に120の客室とプール、バー、喫茶室、ビリヤード台、カラオケルーム、サウナなどが完備されているという。
北朝鮮ではこれまで、スキーを楽しめるゲレンデが山奥に1カ所しかなかった。馬息嶺は世界から注目を集めることが予想されるものの、主として北朝鮮内部からのスキー客を想定しているようだ。外国人は直接予約が取れないため、高麗ツアーのような旅行社のパッケージツアーに申し込むことになる。
巨額の予算をかけたスキーリゾートの建設に対しては批判的な意見もあった。また米紙ワシントンポストによると、北朝鮮はスイスの企業からリフトを購入しようとしたが、スイス政府が輸出を阻止した。国連安全保障理事会が昨年3月の制裁で北朝鮮への輸出を禁じた「ぜいたく品」に該当すると判断したためだ。オーストリア、フランスの企業にも拒否され、結局中国製のリフトを導入したという。