波の躍動を写真に、ハワイで活動続けるカメラマン
波の撮影で最も難しいのは、波が砕けるのを目の当たりにしても本能的に逃げたくなるのを抑えて落ち着きを保つことだ。クロマンさんは命がけで7メートルを超える大波を撮影したものの、でき上がった写真は「1メートルくらいにしか見えなかった」という経験がある。波と同じ高さの岩が背景に写っていたせいで、「波の大きさを表現するのに十分な奥行き感が出なかった」と語る。
波のうねりのパターンについて研究し、波が砕ける瞬間をとらえようとするクロマンさんは、今では1つの波につき2~3枚は撮影できる。「波の写真を長年撮ってきて、ようやく波がスローモーションで見えるようになってきた」