スリランカ、野生動物とカレーとサーフィンの旅
(CNN) スリランカの首都コロンボから南東に300キロメートル離れたヤーラ国立公園には、うっそうとした茂みや森に覆われた広大な土地に湖が点在し、未舗装の道が走る。
同国立公園でのサファリツアーではさまざまな大型獣を見ることができる。ツアーが始まって20分ほどすると、1頭のヒョウが何食わぬ顔で10メートルほど先の道を横切っていった。ガイドのマンジュラさんによると、かなりの数のヒョウが生息しているが、ヒョウは人間に近づきたがらないので、出会えるのは珍しいという。
ヤーラ国立公園は5つの区域に分かれている。そのうち3区域は、観光客向けのインフラが十分に整備されていないため、観光客が主に訪れるのはブロック1(広さ約2万ヘクタール)だ。
ここには、ヒョウ、ゾウ、ワニ、シカ、マングース、サル、水牛、ナマケグマ、130種類に上る鳥(スリランカの固有種6種を含む)など、さまざまな生き物が暮らしている。ゾウに関してはスリランカ北中部のミンネリヤ国立公園などのほうが生息数は多いが、すぐ近くのウダワラウェ国立公園でもゾウの群れを見ることはできる。
ヤーラ国立公園はヒョウで有名だ。だが、サファリツアーを催行している「クル・サファリズ」の経営者ジャバナ・フェルナンドさんは、「ここにいるヒョウの亜種はスリランカ固有種で、国立公園の宣伝はヒョウばかりを強調しすぎるきらいがある。だから観光客のなかには、見られなくてがっかりする人もいる」とフェルナンドさんは言う。「だがヤーラの真価は多様な生物を見られることにある」とも語る。