「臨死体験」できる施設、上海に9月登場 火葬場も再現
2人はゲームを運営する一方、死期の迫った患者にホスピスケアを提供する団体も運営している。
ホワン氏は元トレーダー。金は儲けても心が満たされず、自分探しを続けるうちに、死に興味を持つようになった。「中国は自分を金持ちにしてくれたが、豊かな人生を送るにはどうすればいいかは教えてくれなかった」と話す。
心理学を学び、2008年に四川省を襲った地震の被災地でのボランティアを経て、ホスピスケアの団体を創設。この活動は「人を助けるためだったが、私自身も救われた」という。
一方のディン氏は宗教家などを招いたセミナーを通じて生きることの意味を追求しており、「金持ちになって成功するための教育と違って、生と死の教育に模範解答はない」「自分でそれを体験することの方が重要だ」と語っている。