バリのおすすめローカルフード6選
ベベ・ベトゥトゥ(じっくり調理したアヒル)
もう1つの儀式用の料理「ベベ・ベトゥトゥ」は、調理に時間がかかるため、前日に注文しておく必要がある。
バリ料理レストラン「バリ・アスリ」のシェフ、ペニー・ウイリアムズ氏によると、まずアヒルの臭みを取り除き、肉を柔らかくするため、アヒルにタマリンドのピューレと塩を擦り込むという。
その後、すべて洗い落とし、アヒル(代わりに鶏を使用することもある)に卵、キャッサバリーフ、ブンブ・ラジャン(この料理のために特別に作ったミックススパイス)を詰め込む。
それを「ウペ(Upeh)」と呼ばれるビンロウジの皮で包み、肉が骨からはがれ落ちるまで、時間をかけてゆっくり調理する。ウイリアムズ氏によると、ウペは高価な上に見つけるのが難しいため、バナナの葉を代用することもあるという。
サテ・ルンバット
インドネシアの伝統的な串焼き料理「サテ」は、インドネシア諸島の至るところで見つかるが、バリではひき肉を使用する。ひき肉をすり下ろした若いココナッツとブンブ(インドネシア料理に使用するミックススパイスで、地域によってさまざまな種類がある)とともにすり鉢とすりこぎで混ぜ合わせる。
ブンブは、バビ・グリンやベベ・ベトゥトゥに使用されるペーストに似ているかもしれない。恐らく、カルダモン、シナモン、ナツメグ、タマリンド、クミンの種の香りが効いているからだろう。ブンブで味付けしたひき肉を竹串の周りに付けて、時に熱い石炭を手であおぎながら、素早く丸焼きにする。
どこにでもあるピーナッツソースのことは忘れてほしい。バリのサテには、エビペーストベースのサンバル・マタが付いてくる。マタ(Matah)はバリ語で「生」を意味する。
サテは人気の屋台料理なので、人通りの多い市場ならどこでも見つけることができる。