日帰り「南極」ツアー、眼下に望む大陸 豪
(CNN) 「週末はどうしていた?」と聞かれて「ちょっと南極にね」と答えたら、同僚たちはどんな顔をするだろう。12時間の日帰りツアーなら、そんな夢をかなえることができる。
ツアーを手掛けているのは、オーストラリアの旅行会社創業者、フィル・アスカー氏。参加者は豪カンタス航空が運航するボーイング747―400ER型機で、豪シドニー、メルボルン、パース、アデレード、ブリスベンのいずれかの都市から出発する。
離陸後3時間ほどで南極大陸が見えてくる。天候に応じて機長が最適のルートを選び、4時間にわたって大陸上空を飛ぶ。1万フィート(約3000メートル)まで下げた高度から、南極点や基地、氷河や山脈、海に浮かぶ氷山などを望むことができる。
ペンギンの群れからは水平距離で1.6キロ以上離れて飛ぶことになっているが、遠くにコモンウェルス湾の大群が見えることも多い。
ツアーには専門家が同乗するほか、地上の基地からもストリーミング映像で案内が流れる。毎年恒例の年越しフライトも好評だ。
客室の座席は7つのクラスに分かれ、料金は1199~7999豪ドル(約11万7000~78万円)。次回のツアーは18日にブリスベンから出発する。