今、ジョージアを訪れるべき9つの理由
6.人里離れた山村
カフカス山脈内の人里離れたヘヴスレティとテュシェティには、キリスト教ではない古代からの伝統を守る人々が暮らす見事な中世村落が多数存在する。
またヘヴスレティにあるムツォの要塞跡やシャティリの旧村跡では、山々を背景とした印象的な風景が見られる。またチェチェンに非常に近いため、国境警備隊員らが行き来する様子も見える。
テュシェティには多くのコミュニティが集まっており、古い塔、教会、村、さらに見事な山の風景が見られる。また多くのハイキングコースがあり、地元の人々は客を手厚くもてなすことで知られる。
7.欧州で最も「超現実的な」博物館
ソビエト連邦の元最高指導者ヨシフ・スターリンの故郷ゴリに、スターリンにまつわる品々を展示したヨシフ・スターリン博物館がある。
スターリンは、数百万人を殺害した独裁者として知られるが、この博物館には「成功を収めた地元出身の少年」への誇りが感じられる。
館内にはスターリンの写真、像、デスマスク、スターリンの顔が描かれたカーペットやフレスコ画、スターリン専用の緑の客車などが展示され、さらにスターリンが幼少期を過ごした寝室が1つしかない実家も完全な状態で保存されている。
博物館には「歴史の歪曲」「ソビエトのプロパガンダ」などの批判が寄せられている。博物館のテーマをロシアの侵攻に変えようとするプランもあるが、今のところ、入り口脇の隠れた小部屋にしかそのコーナーはない。
自画自賛やプロパガンダの部分も含め、スターリンの真髄を見るには訪れる価値のある場所だ。