失われた文化のるつぼ スワヒリ海岸を訪れる
驚異のスワヒリ建築
モンバサの旧市街にはスワヒリ建築が密集している。巨大なバルコニー、アーチ道、飾りドアなどはすべて、イスラムデザインの伝統に従って入念に装飾が施されたものだ。
こうした建築は、アラビア半島やアジアからの移住が盛んだった時代を想起させる。イスラム教の聖典コーランの文言をそこかしこに見つけることもできる。
また宗教の影響だけでなく、18~19世紀のインド文化の影響もうかがえる。スワヒリセンターにある作業場では若者に対し、伝統的な木彫りや織物デザインの手法を紹介。花柄や幾何学模様が多い。
ダウ船
海は数百年にわたり、スワヒリ文化の源となってきた。ダウ船は交易や食料の確保に不可欠な存在だったが、今日ではモンバサの漁師は消滅しかけている。
ダウ船に乗って夕食の魚を釣りにいこう。夕方のクルーズに出帆するのも良い。