失われた文化のるつぼ スワヒリ海岸を訪れる
失われた都市
モンバサの北にはジュンバ・ラ・ムトワナ遺跡がある。スワヒリ語で「巨大な奴隷住宅」という意味だが、この村が建設されたのは13~14世紀で、アフリカ東海岸で奴隷制度が蔓延(まんえん)するようになる16~17世紀よりも前のことだ。
放射性炭素年代測定などから、オマーン人が1300年代半ばにこの村を作ったことが示された。亀の甲羅や象牙などを取り引きする商人が一時、インド洋を越えて訪れていたことも分かっている。
また、さらに大きなジェデ遺跡も同様に打ち捨てられた状態で残っている。この村は12世紀に端を発しており、規模は75エーカー(約30ヘクタール)以上。2500~3000人が暮らしていたと推定されている。
いずれもアクセスが簡単で、時間が止まったかのような神秘的な雰囲気を味わえる。
スルタンの宮殿を模した施設
実際のスルタンの宮殿ではないが、中国企業が出資した豪華な施設がある。