自然あふれる国立公園、ウガンダの「隠れた宝石」
言語学者テリル・シュロック氏は、イク族の言語の秘密を明らかにするためにイク族と3世代に渡って協力している。シュロック氏によれば、イク族とエジプト南部の文化を結びつける証拠が見つかったという。
シュロック氏は「部族語は博物館のようなものだ。部族語は、歴史的情報や文化的情報、生態学的情報の宝庫だ。部族語が消滅するということは、図書館が全焼するに等しい。決して取り戻せない過去への窓が閉ざされてしまう」と語る。
キデポ国立公園の中心部ともいえるナルの湿地帯では、1980年代と90年代の部族間闘争により、野生生物の数が激減した。しかし、今この地域は再び動物が増え始め、活気を取り戻しつつある。
約1400平方キロの広さを誇るこの国立公園には、緑豊かな山脈から広大な平原まで、さまざまな景色が見られ、約500種の鳥と77種の哺乳動物が生息する。サバンナ(草原)を散策すると、ダチョウやハーテビースト、キリンなど、さまざまな野生動物に遭遇する。