ロシア革命100年、モスクワでレーニンの遺体と出会う 

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旧ソ連時代にはレーニンの墓の外に長い列ができていた

旧ソ連時代にはレーニンの墓の外に長い列ができていた

今年11月は10月革命から100年(月がずれているのはレーニン時代にロシアの暦が変わったためだ)、レーニンの死と赤の広場での遺体展示から93年に当たる。「革命の父」が眠る場所は現在、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されており、人気観光地となっている。

少し前であれば、レーニン廟が観光リスト上の見どころの一つに過ぎなくなるのは、ロシア人にとってショックなことだっただろう。

レーニン廟はかつて、ロシア文化の中でほとんど宗教的な威厳を備えており、旧ソ連国民はただ一目みて献花するために寒さの中を何時間も待っていた。

今日では霊廟訪問はそれほど厳粛なものではなく、共産主義を体現する遺体を見たい好奇心が強い人や歴史マニアを引きつけている。

長い行列ができるのは普通のことだが、それは極めて需要が多いためというよりも、開放時間が非常に限られていることの影響である可能性の方が高い。

人々のレーニンへの姿勢は非常に大きく変化している。このためモスクワを訪れる人々は最終的に、レーニン廟のドアが永久に閉ざされるのを目にすることになるかもしれない。

17年3月の世論調査では、ロシア人の少なくとも58%がレーニンの展示遺体を最終的に撤去するのに賛成していることが判明した。ただ、他の共産主義の重要人物と一緒にクレムリンに埋葬されるべきか、あるいは本人の望み通りにサンクトペテルブルクの墓地で母親の隣に埋葬されるべきかをめぐっては迷いが見られる。

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