野生生物写真コンテスト、最優秀作品はシシバナザルのつがい
ロンドン(CNN) 英ロンドン自然史博物館が主催する野生生物写真コンテストの今年の入賞作品が発表された。最優秀賞は、オランダ人の写真家が中国のシシバナザルを撮影した作品に贈られた。
「The Golden Couple(黄金のカップル)」と題したこの作品は今年の春、絶滅の危機に直面するシシバナザルの唯一の生息地、中国の秦嶺山脈で撮影された。
オランダの自然写真家、マルセル・ファン・オーステン氏は撮影に先立ち、現地で数日間観察を続けた。50匹余りの群れの中で、雄同士のけんかをじっと眺める雄と雌の姿をとらえた。
審査委員長は「自然の美しさと、消えていく自然によって我々が失うものを象徴的に思い起こさせる。世界中のギャラリーで展示するに値する芸術作品だ」と評価した。
今年のコンテストには4万5000点以上の応募があり、同氏のほか18人が部門賞を受賞した。受賞作品の一部を紹介する。