航空券と違う空港に到着、男性が乗務員を罵倒 伊
(CNN) イタリア南部バーリ市の空港に到着した同国人男性が間違った場所に連れてこられたと怒り、航空会社の責任だとして乗務員らを激しくなじる騒ぎがこのほどあった。
男性の本来の目的地はバーリからは数百キロ離れた同国サルデーニャ島カリアリだった。同便の出発地である伊ピサで搭乗する際、適切な対応をしなかった航空会社の不手際と主張している。
同便に搭乗していた別の乗客はツイッター上で今回のてんまつに触れ、男性の「カリアリにいる病床の友人と会わなければならない。航空券に400ユーロ(約4万9200円)支払った。残るお金はない」などの発言を紹介。
男性はバーリ空港への着陸へ向けて格安航空ライアンエアーの旅客機が降下を始めた際に初めて搭乗便の間違えに気付いたと説明。カリアリの景色とは違っていたとし、ピサの空港で搭乗ゲートの通過を許したことなどに触れ、乗務員を罵倒(ばとう)する言葉を浴びせ始めたという。
搭乗便を誤解した経緯などは不明。ただ、ツイッターで騒ぎを報告した乗客は、男性は搭乗ゲートを出た後、乗るべき便を間違えたのだろうと推測。
ピサ空港は乗客が駐機場を歩いて搭乗機に向かう形式と指摘。カリアリ行き便は当時遅れていて、バーリ行き便と非常に近い場所で搭乗が始まっていたとし、男性は混乱し機内に入るとき搭乗券を確認もしなかったのだろうと述べた。
同航空会社は地元紙に今回の騒ぎを調べていると述べた。ただ、バーリに着いた後の男性への対応策は伝えられていない。