便の遅れに苛立つ乗客、「最悪の免許写真コンテスト」で笑顔に 米空港
(CNN) 旅行客にとって出発便の遅れほど苛立つ出来事はほとんどない。しかし米フロリダ州の空港で、サウスウエスト航空の係員がゲーム大会を開催して、3時間近い遅れが出た便の乗客たちを楽しませる出来事があった。
乗客のクリステン・ダンダスさんは22日、フロリダ州オーランドから首都ワシントンへ向かうサウスウエスト便の出発を待っていた。「ワシントンDC行きの便がほぼ2時間半遅れて、私は頭に来ていた。ゲート係員が時間つぶしの乗客全員を相手にゲームを始めるまでは。今は、これなら一晩中待ってもいいような気分でいる」。ダンダスさんはツイッターにそう書き込んだ。
投稿には、係員が「最悪の免許証写真コンテスト」を主催する動画が添えられている。
@SouthwestAir @MCO my flight to Washington DC has been delayed for almost 2 and a half hours and I was getting HEATED until this gate agent started playing games with everyone waiting to pass the time and now I’m like I’ll wait all damn night if you keep this up #amazing pic.twitter.com/K0WnThxcW6
— Kristen Dundas (@kdunds13) 2019年8月23日
係員はさらに紙飛行機コンテストも開催し、勝った人には25ドル(約2600円)の商品券とサウスウエスト航空グッズが贈呈されたという。
ダンダスさんの投稿に応えてサウスウエスト航空は、「係員が今回の遅れを少しだけ我慢できるものにできたことをうれしく思います。できるだけ早く出発できますように」とツイートした。
ダンダスさんはCNNの取材に対し、「友人を訪問するために急いでDCへ行きたかったので、便が遅れ続けることにひどく苛立っていた」と振り返った。「でも係員がゲームを始めると、笑って素晴らしい時を過ごし、便の遅れも気にならなくなった」
自分はゲームには参加しなかったものの、「素晴らしい」体験だったとダンダスさんは話している。
結局、便の出発は3時間近く遅れた。しかし出発の際には乗客たちが係員に拍手と歓声を送っていたという。
サウスウエスト航空の広報はCNNの取材に対し、「従業員には乗客を楽しませることを奨励している」とコメントした。