スウェーデンの「氷のホテル」、30周年のシーズン幕開け
(CNN) スウェーデン北部のユッカスヤルビ村にある「アイスホテル」が、氷でできた世界初のホテルとしてオープンしてから30周年を迎えた。今シーズンは先週からスタートしている。
アイスホテルは1989年に開設され、毎年新たなテーマで改装を繰り返してきた。30周年版は16カ国から33人のアーティストが集まり、数週間かけてつくり上げた。
作業は毎年3月、近くのトルネ川で約2500トンの氷を集めるところから始まる。氷は工事が始まる10月まで低温で保管される。
今年は氷の劇場や氷のシャンデリアをテーマにした客室が登場。バー「トルネランド」は氷のジェットコースターやゲームコーナー、気球に取り囲まれた遊園地のようだ。イチョウの間と名付けられたホールの天井には、30周年を記念して30個の星が刻まれている。
様々な装飾が施された氷のバー「トルネランド」/Courtesy Asaf Kliger
これまでにアイスホテルを訪れた客は計100万人を超える。この冬のシーズンは来年3月7日まで。
1部屋2人で氷の客室に1泊、暖房付きの客室に2泊するパッケージは、往復のチャーター機と朝食付きで1人1061ポンド(約15.2万円)。犬ぞりやスノーモービル、オーロラツアーなどのアクティビティも追加料金で楽しめる。