封鎖中の中国・武漢、桜が満開 ドローンで空から撮影
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大を受け1月24日から封鎖中の中国・武漢で、桜が満開を迎えている。閑散とした市内で無人機(ドローン)が空から美しい桜をとらえた。
市内有数の桜の名所である武漢大学は例年、多くの花見客でにぎわう。だが、異例の状況となった今年、封鎖が続く中で人影はほぼなく、この世のものとは思えない美しい光景が出現した。
ドローンの映像は封鎖中のキャンパスに住む教師、リー・ハオ氏が撮影した。
リー氏はCNNの取材に、「どんな災害や難局もいずれ終わりを迎える」とコメント。「ちょうどこれらの桜のように、どんな苦境にも遅かれ早かれ必ず満開の時が来る。美しい生活を求めることをやめず、実現に向けた努力を続けていれば、いつかその時が来るだろうと信じている」と力を込めた。
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中国国営メディアによると、武漢大学のキャンパスには1000本以上の桜が植えられている。中でも歴史が古いのは、1970年代の国交正常化に合わせ日本から贈られた木だ。
武漢は人口1100万人あまりの都市で、ウイルスの拡散開始に伴い中国で初めて封鎖された。航空便や電車、バスは全面運休となり、市内に通じる幹線道路も封鎖された。
あれから2カ月後、中国本土では最悪の時期は過ぎたもようで、当局は来月8日に封鎖を解除すると発表した。
それまでの間、地元住民はインターネット上で桜をめでることができる。武漢大学の構内にはカメラが多数設置されており、「淘宝(タオバオ)」や「微信(ウィーチャット)」を含むアプリでさまざまな角度から花見が楽しめる趣向だ。