キリスト像が白衣姿に、医療従事者へ感謝の意 ブラジル・リオ
(CNN) ブラジル・リオデジャネイロの街を見下ろす「コルコバードのキリスト像」が12日夜、ライトアップで白衣姿になった。キリスト教の復活祭に合わせ、新型コロナウイルス感染拡大と闘う医療従事者に感謝の意を示すためだ。
像には感染拡大が続く国の国旗や、さまざまな言語で書いた「ありがとう」の文字、手術着とマスクを着けた医療従事者らの姿も投影された。腕の部分にはポルトガル語で「家にいて」を意味するスローガンが浮かび上がった。
これに合わせてカトリック教会のオラニ・テンペスタ大司教が像の台座前でミサを執り行い、医療従事者に敬意を表した。
像には先月も、感染が報告されている国の旗が映し出された。
キリスト像に投影されたイタリアの国旗/Buda Mendes/Getty Images
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、ブラジルでこれまでに報告された新型コロナウイルスの感染者は2万2000人余り、死者は1230人。しかしボルソナーロ大統領は依然、新型ウイルスを「ちょっとしたインフルエンザ」ととらえて「社会的距離」を保つ政策を否定し、経済優先の立場を貫いている。