タイ、外国人観光客の受け入れ再開を検討 10月から長期滞在に限り
バンコク(CNN) タイは新型コロナウイルス感染拡大で中止している外国人観光客の受け入れについて、一部リゾートでの長期滞在に限り、10月から再開する計画を検討している。
ピパット観光相が先週開催された討論会で「セーフ・アンド・シールド」と呼ばれる計画を発表。10月1日から外国人観光客の受け入れを再開し、同国最大のリゾート地、プーケット島を先行モデルとする案を、プラユット首相に提出して承認を待っていると述べた。
同国の経済復興に取り組む新設の「経済状況管理センター」からはすでに承認を得ているという。
計画によると、外国からの観光客はプーケット島に到着した後、指定区域に14日間とどまることを義務付けられる。ピパット氏は候補地として、島の中心地パトンビーチのホテル3~4軒を含む全長1キロほどの区域を挙げた。
観光客は隔離期間の初日と最終日に新型ウイルス感染の検査を受け、その後は島を自由に移動できるようになる。ただし島外に出る場合はさらに7日間の隔離が追加され、最後に3回目の検査を受ける必要がある。
指定区域内のホテル従業員にも定期的な検査を実施し、区域から出る場合は隔離措置を適用する。
タイ政府観光庁のユタサック総裁がCNNに語ったところによると、来月初めには地元で同計画についての説明会を開催し、住民らの意見を聴くことになっている。
観光立国のタイは新型ウイルス感染拡大で深刻な打撃を受けている。再開計画は厳格すぎるとの批判もあるが、プーケット島はもともと長期滞在の旅行者が多く、冬に向けて避寒客の呼び戻しに期待がかかっている。