プライベート機で到着、高級リゾート独占 フィジーの富裕層呼び寄せプラン
(CNN) 南太平洋の島国フィジーは、2021年3月まで商用航空機に対して国境を封鎖すると発表した。ただし富裕層には、高級アイランドリゾートが手配するプランを利用するなど、この規制を免れる手段が用意されている。
ラウカラ・プライベート・アイランド・リゾートは国営航空会社のフィジー航空と組んで、米ロサンゼルス発のプライベートチャーター機を手配する。同機には20人までのゲストが搭乗可能。フィジーの玄関口ナンディで乗り換えてラウカラ島に到着すると、プライベートアイランドを自分たちだけで独り占めにできる。
ラウカラ島のリゾートは1200ヘクタールを超えるココナッツ農園とビーチ、複数の山々を抱える/Courtesy Laucala Private Island
現在、フィジーに入国を許可される少数の渡航者には、14日間の隔離が義務付けられている。しかしラウカラ島に滞在する宿泊客は、保健省の許可を得て隔離を免除される。
ただし新型コロナ検査は、出発の2週間前と搭乗の72時間前、およびフィジー到着時の3回にわたって受ける必要がある。
宿泊施設の内装/Courtesy Laucala Private Island
料金は航空運賃、7泊以上の宿泊費、島内でのアクティビティ、食事と飲料、最大20人の空港送迎込みで49万ドル(約5100万円)。ロサンゼルス国際空港では、セレブや王室御用達のプライベートスイートも利用できる。ロサンゼルスまでの交通費は自己負担。
フィジーに滞在できる方法はほかにもある。観光業が国民総生産(GNP)の40%を占めるフィジーは、新型コロナウイルスのために失われた観光収入を埋め合わせようと努めている。
バイニマラマ首相は超富裕層を呼び寄せたい意向で、渡航者がプライベートヨットで入国し、隔離期間を船上で過ごしてから上陸できる「ブルーレーン」の制度を創設している。