ゲームの世界を実体験、大阪に「スーパー・ニンテンドー・ワールド」がオープン
大阪(CNN) 大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)で18日、任天堂のゲームをテーマにした新エリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」が開業した。初日の来場者の多くは人気キャラクター、マリオの赤い帽子をかぶり、実物大で再現されたゲームの世界を楽しんだ。
エリア内ではおなじみのゲームキャラクターの着ぐるみを着たスタッフが来場者を出迎えたが、新型コロナウイルス感染抑止策の一環としてお互いにハグやハイタッチを交わすことはできなかった。USJ自体も現在来場者を1日1万人に制限しており、入場時の体温チェックやマスクの着用、社会的距離の確保などを求めている。
オープニングデーにゲームのキャラクターが来場者を出迎えた/
スーパー・ニンテンドー・ワールドの中で特に来場者の満足度が高かったのは「マリオカート ~クッパの挑戦状~」と呼ばれるアトラクションだ。これはマリオカートの世界を実際に体験できるライド型のアトラクションで、カートに乗り込む人たちは拡張現実(AR)に対応したヘッドセットを装着。他のキャラクターやコースの映像を見ながら、コインを集めたりアイテムを投げたりといったアクションを楽しめる。
「マリオカート ~クッパの挑戦状~」を楽しむ来場者/Philip Fong/AFP/Getty Images
スーパー・ニンテンドー・ワールドは全体が1つの没入型のゲームであり、 来場者はプレーヤーとして他のプレーヤーと競い合うことができる。
ゲームの世界そのままに「?」マークのついたブロックを実際にパンチすることで仮想のコインも集められる。スマートフォンのアプリと連動した「パワーアップ・バンド」と呼ばれるリストバンドを着けていれば、これらのコインやスコアを記録できる仕組みだ。
スーパー・ニンテンドー・ワールドは、約5億ドル(約545億円)の費用と6年以上の歳月を費やして完成した。オープニングセレモニーではマリオの生みの親である宮本茂氏が登壇し、パンデミック(世界的大流行)収束後には世界中の人々に訪れてほしいとの思いを語った。