旅先で入れた恥ずかしいタトゥー、20年後にカバーアップしてみた
また、安心して任せられるスタジオが見つかっても、すぐに予約を入れてはいけない。その場所が旅先の場合は、施術のタイミングと施術後の計画を考える必要がある。
トネロ氏によると、施術後に旅行を続けるのは通常問題ないが、タトゥーは基本的に大きな「外傷」なので、感染症を防ぐために施術後丸2週間、患部を水に浸すのはご法度だという。ビーチへ出かけるなど問題外だ。そのため、大多数の人は旅行の終盤にタトゥーの予約を入れるという。
タトゥーの大きさも悩みどころだ。大きなタトゥーを複数入れるとなると、客の痛みの許容レベルにもよるが、何度かスタジオに通う必要がある。トネロ氏のスタジオでは、各セッションの所要時間はせいぜい6~7時間程度だが、場合によっては大幅な延長もありうるという。
さらに、そのタトゥーのデザインが将来どれだけもつ(陳腐化しない)かも考慮する必要がある。
私が自分のタトゥーを嫌いになったのは、決して彫り師の責任ではない。タトゥー自体は何年経っても色あせなかったし、彫り師も私の希望通りのタトゥーを入れてくれた。
責任はあくまで、そのデザインのコンセプトや、それが自分にとってどのような意味を持つのかについて深く考えず、当時人気があったスタイルに安易に飛びついてしまった自分にある。
トネロ氏は「流行りのタトゥーを入れるのが必ずしも悪い考えだとは思わない。自分にとって何らかの意味があり、単に他の人が同様のタトゥーを入れていたから自分も入れるという理由でなければ、問題はないだろう」と言う。
その一方で、交際相手の名前のタトゥーを入れるのは、たとえその時にどれほど相手を愛していたとしてもやめた方がいい、と話す。
同氏は「何かが永遠に続くように思えても、必ずそうなるとは限らないことは誰もが分かっている」と述べた上で、「しかし、自分のペットや子どもの名前のタトゥーを入れるのは問題ない。そうした関係がこじれる可能性は低いから」と付け加えた。