車内で仮眠、予約便は次々に欠航――旅行者を混乱に陥れた突然の渡航制限
ところが同便も出発直前で欠航になった。モーリシャスも他国に追随してアフリカ南部の国からの便や渡航に制限をかけたためだった。ミックさんは再びレンタカーを借り、2時間半かけて宿泊施設にたどり着いた。出発できるのは最も早くて12月7日になると告げられたことから、その日までここに滞在する予定だ。
ミックさんは「私たちは2人とも、孫たちと一緒にクリスマスを過ごせないかもしれないと心配している。まだ困難な状況を脱したわけではない」「妻は精神的にボロボロになっていて、私もそれに近い。それでも少しは落ち着いた」と話す。
10日間の休暇を過ごす予定でインドのベンガルール(バンガロール)から南アフリカを訪れたモービン・ジェインさん一家も、スターラさん夫妻と同じような状況に陥った。
カタールの首都ドーハを経由して19日にヨハネスブルクに到着した一家は、カタール航空便で29日に帰国する予定だった。
28日夕、予約していた便に搭乗するためO・R・タンボ国際空港に到着した一行が目にしたのは、無人のチェックインカウンターと、閉ざされた航空会社のオフィスだった。
「私たちは足止めされ、自費で南アフリカ滞在を延長するしかなくなった」というジェインさん。航空会社からは何の連絡もなかったといい、「いつまでこんなことが続くのか分からない」と不安を募らせる。