NZ、厳格な出入国規制を緩和へ 段階的な国境再開プランを発表
(CNN) 世界有数の厳格な出入国規制を課しているニュージーランドが、世界への門戸を再び開くと発表した。家族を引き離し、ほぼすべての外国人を締め出すことになった、2年近くにわたる厳格な出入国規制に終わりの兆しが見えてきた形だ。
アーダーン首相は3日、ワクチン接種完了済みの自国民に対して、オーストラリアからの入国を今月後半から認める5段階に分けたプランの概略を発表した。入国者は到着時に自己隔離しなければならないものの、国が運営する隔離施設に入所する必要はない。
このプランによると7月までに、オーストラリアの他、ビザ免除対象国である英国・米国など、多くの西洋諸国からのワクチン接種完了者はニュージーランドへ入国可能となり、到着時に自己隔離することとなる。
政府の公式ウェブサイトでは、「自己隔離は自宅や、代わりとなる適当な宿泊施設でも可能」と記されている。その一方、住民以外の人々が自己隔離を目的として、ホテルを利用したり、アパートやそれに類する施設を賃貸することが可能かどうかは分かっていない。
今回の発表は、新型コロナウイルス対策のために世界有数の厳格な出入国規制を課したニュージーランドにとって一大転換点となる。
同国は2020年3月、ほぼすべての外国人の入国を禁止。また入国者は国が運営する隔離施設に自費で一定期間滞在する必要があるとした。