有名シェフ監修の機内食やカジュアル指向の制服 「100%イタリアン」のITA航空が披露
(CNN) イタリアの新しい国営航空会社ITAエアウェイズは2021年10月、「100%イタリアン体験」を宣言してスタートした。
それからおよそ8カ月。同社は新しい制服や、イタリアのセレブシェフが手がける機内食を発表した。
同時に、同社が「新大使」と呼ぶ長距離便用の新しいエアバスA350―900型機3機も披露している。
A350の内装は、フィアットやフォルクスワーゲンなどの車をデザインしたワルテル・デ・シルバ氏が担当する。
優雅なデザインに一新されたエコノミークラスの座席/ITA Airways
デ・シルバ氏は楽曲「しあわせがいっぱい(原曲の意味は『部屋の中の空』)」から着想を得て、落ち着いた印象のミッドナイトブルーを内装に取り入れた。ヘッドレストにはイタリア国旗の3色があしらわれている。
長距離便の照明は搭乗、離陸、夜間、食事時間、さらには日の出や日没などのムードに合わせて切り替わる。
女性の制服はスカートかパンツかの選択が可能になった/ITA Airways
ITAは現在使っているアリタリア航空の機体から段階的にエアバス機に切り替える予定で、2025年末までには機体の75%が環境ダメージの少ない新世代の航空機になるとしている。
一方、ブルーノ・クッチネリ氏がデザインした制服はカジュアル指向が強まっている。女性の制服は短いキャップスリーブ袖のTシャツにセーターベストを合わせたデザイン。アリタリア航空の紺色の制服に近い伝統型の制服の場合、女性はスカートかパンツかの選択が可能になった。男性の制服はアリタリア航空の紺色のスーツに大きな金ボタンがあしらわれている。
有名シェフのエンリコ・バルトリーニ氏がビジネスクラスのメニューに加えたパッパ・アル・ポモドーロ/ITA Airways
今月2日からは、大陸を横断する国際便の機内食をイタリアの有名シェフが監修する。中でもエンリコ・バルトリーニ氏は、ミシュランの星4つを1年で獲得した史上唯一のシェフとして知られる。