廃棄された旅客機が佇む、紅海の底の不気味な光景
トイレや調理室もそのままで、ダイバーらは失われた箇所がほぼない商用機の中を漂って移動することができると、ホルツァー氏は語る。海底に横たわる機体の中を探索する他では味わえない経験には本当に心を揺さぶられるという。
海の中で3年が経過した機体の翼は、現在数多くの軟質サンゴを保護する役割を果たす。胴体部分を取り巻いて広がる海綿動物は様々な海洋生物のすみかとなっている。タコやフグ科の魚の姿を見ることもあるという。
ホルツァー氏の水中写真はSNSで反響を呼び、フォロワーらは自らアカバ湾を訪れて機体の残骸を見る計画を立てている。
ホルツァー氏はこの冒険にはプロのダイバーの資格が必要だと強調したうえで、早めの予約を推奨する。機体が沈む現場には、船で向かう必要があるからだという。