退役後の旅客機を改造、バリ島の貸別荘に 4月オープンへ
現在の場所まで7~8キロの距離を運ぶのは大変な作業だった。ボーイング社のチームと相談していったん解体することになり、5万本のボルトを外した。
改造計画の作成に2カ月間、移動させる作業だけで5日間かかった。作業はほとんど夜間に行われた。「これまでの人生であれほど睡眠時間を削った5日間はない」と振り返る。
デミン氏は作業が滞った原因として、島の道路がとても狭いこと、電線が低い所までぶら下がっている場所も多いことを挙げた。機体の移動中は、特殊な装置で電線を高く持ち上げておく必要があった。
解体した機体を再度組み立て、思い描いた通りのインテリアに仕上げていく。滞在客には1秒ごとに「すごいな」という驚きを感じてほしいと、デミン氏は語る。
バー付きのリビングルームにソファベッド、ウォークインクローゼット付きの寝室。操縦室は広いトイレになり、丸い小窓を追加して外を見渡せるようにした。サマーベッドと屋外ラウンジ、囲炉裏もある。
このプロジェクトが最初に発表されてから、SNSでは大きな注目を集めた。その結果、フェンスを壊して大勢で詰めかけたり、翼の部分からパラグライダーで飛び降りたりする行動もみられた。翼の上を歩いたり、機体のドアから脚を投げ出したりする写真が投稿され、ひんしゅくを買ったこともある。