2023年にモンゴルを訪れるべき理由10選
米コーチェラにも負けない音楽フェス
モンゴルと聞いて、世界最大級の砂漠で開催される音楽フェスティバルや自然保護に焦点を当てたアートインスタレーションを思い浮かべる人はほとんどいない。
だが、プレイタイム、スピリット・オブ・ゴビ、イントロ・エレクトロニック・ミュージック・フェスティバル、カラコルム360ビジュアル・アート&ミュージック・エクスペリエンスなどのフェスティバルのおかげで、その状況は変わりつつある。
世界中から集まった国際的なバンド、DJ、ミュージシャンと、地元のラッパー、バンド、フォークシンガーが融合したモンゴルは、フェスティバル愛好家にとって世界で最も過小評価されている場所の一つかもしれない。
モンゴルの祭り「ナーダム」を楽しむ
毎年恒例のモンゴルの祭典「ナーダム」は100周年を迎えたが、この祭りの起源はチンギス・ハーンの時代にさかのぼる。チンギス・ハーンは、戦いの合間に兵士たちのコンディションを維持するため、競馬やレスリング、弓矢の競技を行った。ナーダムが正式に国民の祝日になったのは約100年前のことだ。
現在、ナーダムはウランバートルにある国立スポーツ・スタジアムで開催され、競技種目はチンギス・ハーンの時代よりも増えた。
7月11日の開会式は、最も入手困難なチケットの一つだという。
モンゴル式の弓術を体験しよう
馬上で弓を射るアーチェリーがモンゴルで復活を果たしているのは、この分野で最も優れたアーチャー(弓使い)の一人、アルタンホヤグ・ネルグイ氏と同氏のアーチェリーアカデミー「ナムナア」のおかげだ。
地元の人たちは、モンゴル式の基礎を学んだ後、馬に乗って新しい技術を身につけるという。
夏の間、生徒とアカデミーのメンバーは、関心のある観客のために毎週ショーを開催している。またアカデミーでは、このスポーツに挑戦したい人を対象に、終日のトレーニングセッションも行っている。
師匠からモンゴル書道を学ぶ
モンゴルの最も古い伝統に命を吹き込むといえば、縦書きで左行から右行に向かって読む伝統的なモンゴル文字も近年大きな復活を遂げている。
カラコルムにあるエルデネシイン・クーレ・モンゴル・カリグラフィー・センターでは、この重要な文化遺産である文字を、著名な書道家タミール・サマンドバドラ・プレブ氏から学ぶことができる。ここを訪れた際には、タミール氏の作品が展示されたユルト(移動テント)も見学しよう。