ローマ時代の彫像を破壊、米国人の男逮捕 イスラエルの博物館
ただ、弁護士は原理主義的な信仰による犯行との見方を否定し、容疑者は精神疾患を抱えていると指摘した。
容疑者は6日、裁判所に出廷。治安判事は警察の捜査が続く間、9日まで勾留を延長するとの決定を下した。
弁護士はCNNへの声明で、「容疑者は偶像破壊的な狂信主義から行動したわけではない。事件に先立つ容疑者の行動や全体的な振る舞いからは、『エルサレム症候群』というよく知られた疾患を患っていることがうかがえる」としている。
エルサレム症候群とは、観光客がエルサレムの持つ歴史や力に圧倒されて現実から切り離され、自分を聖書の人物と思い込む珍しい疾患のことを言う。
事件は1週間続く「仮庵(かりいお)の祭り」の最中に起きた。イスラエル警察は数日前、エルサレム旧市街にいるキリスト教徒や教会の近くでつばを吐いた疑いで5人を逮捕していた。