イスラエル、サウジとの国交正常化に近づく 実現すれば「目覚ましい飛躍」
(CNN) イスラエルのネタニヤフ首相は22日、サウジアラビアとの間で国交正常化合意に達する「可能性が高い」との認識を示した。イスラエルとサウジは米国の仲介で合意に近づいており、成立すれば両国にとって外交政策の大転換となりそうだ。
ネタニヤフ氏はCNNのインタビューで、合意が成立すれば中東地域における「目覚ましい飛躍」になると表明した。
合意は「中東を永遠に変え」、「憎しみの壁」を倒壊させ、「アジアからサウジ、ヨルダン、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)を通るエネルギーパイプラインや鉄道、光ファイバーケーブルの回廊」を生み出すだろうとも指摘した。
ホワイトハウスは数カ月前からサウジと国交正常化協議を進めている。サウジは多くのアラブ諸国と同様、現時点ではイスラエルを承認していない。イスラム教の聖地の管理者としてのサウジの役割を踏まえると、こうした合意はイスラム世界におけるイスラエルの受け入れ拡大につながる可能性を秘めている。
サウジは2002年、「アラブ和平イニシアチブ」を提案した。これはパレスチナの占領地からの撤退や独立したパレスチナ国家の創設と引き換えに、イスラエルの安全の保障や57のアラブ・イスラム諸国との「関係正常化」を提示する内容だったが、当時のイスラエルは拒絶した。